秋田県能代市のみどり歯科医院です。歯を衛(まも)る!健康創造型の歯科医院をめざします。 

一生自分の歯で食べる事が出来る幸せを! 歯科医療はマンツーマンの診療室での「診療」と、地域での保健活動によるゾーンディフェンス「予防」がキーポイントです。

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官僚達の夏の気骨やいずこに、能代市議会でフッ化物洗口が質問される --秋桜花-- 

コスモス1

 10月に入りいよいよ今年度も下半期です。今日は雨降りの日曜日です。日中は気温の上がる日も有りますが、朝夕の冷え込みは秋冷を実感させます。また、つい2週間前に秋分の日を過ぎた筈なのに、日没がとても早くなった感じで、5時半を過ぎると駐車場には照明灯が灯るようになりました。エアコンのカバー掛けと、ストーブの登場も間近です。タンボは稲刈り真っ最中のようで、天気の良い日は患者さんからの「稲刈りコール」でキャンセルが増える次期でも有ります。秋の味覚であるサンマや当地特産の梨、ブドウ、そしてそろそろ秋田名物のキリタンポもそろそろ賞味出来るかと楽しみにしております。
秋桜2

 さて、前回も書きましたが、9月に学会発表を終えて、今年一番のイベントが終わりました。ようやく、精神的に解放され、気持ちにもゆとりが持てるようになりました。ここで、気持ちを院内の充実に向けて進めていくことにしたいとと思います。この半年間慢性的にスタッフの不足に悩まされていましたが、ようやく期待の新人が現れました。とは言え、まだ歯科衛生士が不足しており、来年の新卒も含め、常勤、パート勤務の歯科衛生士を募集しています。パート勤務は子育てや、転居などでブランクの有る方でも安心して働けるよう、勤務時間の調整や、衛生士としての知識や技術の習得に医院全体でバックアップしていく体制を取る事としました。カムバックしたい意欲の有る方は、ぜひ当院のスタッフに加わっていただきたいと思います。Aターン待っています。
深澤晟雄01

 前回のブログでは岩手県の旧沢内村の生命尊重行政「生命村長」と慕われた故深澤晟雄氏を取り上げました。深澤晟雄資料館に行くとなつかしさと心の温まるような気持ちにさせられます。白黒写真や、活版印刷の新聞や、資料などを見ると自分が生まれ育った時代である「昭和」の雰囲気が彷彿してきます。
 機会があればぜひ見学される事をお勧めします。また、当時を題材とした映画「いのちの山河-日本の青空2」の完成試写会が10/1,2に西和賀町で、10/3に盛岡市で行われたとの事です。昨日は行けませんでしたが、ぜひ見に行きたいものです。<上映スケジュール>
沢内新聞

 話は変わりますが、最近のテレビの中では最も楽しみにしていた番組が有ります。「官僚たちの夏」です。多くの方がご覧になったと思いますが城山三郎原作でTBS製作のドラマ「官僚たちの夏」は、毎週の楽しみで文字通り食い入るように見ていました。(1週遅れでしたが放送してくれたABS秋田放送には本当に感謝です。)この番組の描いた物こそ、まさに高度成長時代、日本の戦後復復興の原動力だったと思います。出演者も、主演の佐藤浩市始め、船越英一郎、高橋克実、堺正人、西村雅彦、佐野史郎、北大路欽也、長束京三など、実力派、個性派揃いで本当によい布陣でした。
<官僚達の夏を10倍楽しむ方法-youtube->番組オープニングでは、都内の同じ地点からの視野でビルや道路がどんどん出来ていく様が早送りでフラッシュされ記憶に残る作品となりました。個人的には、主人公で佐藤浩市演じるミスター通産省の風越信吾と、同期のライバルであった船越英一郎演じる玉木博文がお互いの立場の違いが織りなすコントラストと深い根底で繋がっている友情といった人間ドラマが、視聴者を大きく引きつけると思います。
この番組を通じて通奏低音のように流れているものは、自分たちが敗戦から立ち上がろうとしている日本国を背負っているという使命感と重量感です。通産省内はもとより、時には時の大臣や総理に対しても堂々と意見をぶつけるその「気骨」にあったと思います。自分もかく有りたいと心が熱くなりました。DVDで発売されるそうなので楽しみです。
<官僚達の夏テーマ曲>
 上記は何の関係もないような2つの出来事ですが、片や地方で医療・福祉を、片や中央で日本の産業をと共に昭和30年代の日本の発展の礎となった人たちの実録であり、自分にとっては親の世代に当る人たちなので、この年齢になるとなんとなくその心情がわかるような感じです。
 
 最後になりましたが、9月には能代地域の歯科保健にとって光明とも言える出来事が有りました。能代市の9月定例市議会で、「むし歯予防対策としてのフッ化物洗口の現状と、県内他都市での取り組みが進む中での当市の取り組み」について質疑応答がなされました。
北羽新報0915

能代市議会においてフッ化物洗口が議題になるのは初めての事と思います。質問に対して行政側からは教育長と市長からの回答が有りました。市長からは「モデル校を決めてやりたいと思っている。そのための検討会議を開いていきたい。」と前向きな回答がありました。私も当地域の歯科保健の推進を願う歯科医師として、また一住民の立場から、今後の関係各位の叡知を集めて進展する事を期待しております。質問した菅原市議のご尽力には心から敬意を表する次第です。
F秋田0909
これまで、フッ化物洗口の話題となると繰り返し、安全性や、劇薬の使用、予防効果に対する疑問等の意見が取り上げられ、「危険」「怖い」が先行しているイメージがあります。しかし一方で、フッ化物洗口が全国的に拡大している事や、フッ化物洗口の効果といて実際にむし歯が減少してきている実例、また自治体がフッ化物洗口を実施する事に対する住民(保護者)の意見などが殆ど報じられないのは何故でしょうか。フッ化物洗口を行って効果がなかった、つまりむし歯が増えたという実例は有るのでしょうか。
 科学的に正しい判断を行う為にはまず、多くの「実例」の情報を提示する事こそが必要です。医療の分野でも近年は「EBM=Evidence-based Medicine (根拠に基づいた医療)」という用語が頻繁に聞かれるようになっています。幼稚園や学校などで集団で実施する理由は、平成15年に厚労省から出されたフッ化物洗口ガイドラインにあるようにフッ化物洗口は「とくに4歳児から、14歳頃までの期間に実施する事がう蝕(むし歯)予防対策として最も大きな効果をもたらす事が示されている。」とあります。即ち継続性が大きな鍵です。実際に当方でも患者さんに対して歯科医院で洗口法の指導行い、家庭で行ってもらっても、1年以上継続しているケースは殆どないようです。その理由は毎日、或いは毎週、何年間にわたって続ける事が、家庭では困難な事と推察されます。また、予防効果が直接的には実感しにくい事も有ると思います。学校保健活動の一環としての位置付けがなされれば、継続性が確保され、予防の成果、即ち生徒のむし歯の数が減るだけではなく、むし歯の無い生徒が増加する事が期待出来ます。健やかな子供の成長は親だけではなく、地域全体が持っている希望、或いは将来に向けた地域作り、言い換えれば町おこしの一種ともいえるかもしれません。
 秋田県内のフッ化物洗口実施施設は今年度も北秋田市や羽後町、大館市の一部地域での増加が予定されています。県庁のホームページによれば9月1日現在の県内の実施者数は幼稚園、保育園、児童館、小学校、中学校、養護学校の234施設で、20,021人が実施しているとの事です。おそらく東北以北では県単位では最も多い数であると予想されます。平成16年に「お口ぶくぶく大作戦」が開始されて以来、大きな反対運動などの出来事が有ったにも関わらず、一貫して県内では県南を始めとして実施施設数、実施者数が増加しています。
秋田増加グラフ
 勿論、むし歯予防を始めとした歯科保健対策は、決してフッ素洗口だけで全てという事では有りません。秋田県内のみならず全国的に事業化する自治体が増えていっている事は県行政、市町村行政、教育委員会、地域の歯科医師会などの関連組織の連携が次第に醸成してきている事と察させられます。この事は歯科の領域で言えば今後、成人の歯周病や、高齢者の口腔ケアー、在宅診療や障害者歯科治療などの課題に対して行政、医療機関などの関係団体が連携して地域の人たちの健康を守っていく「医療連携」が実現する第一歩と位置づける事も可能です。
 NPO日本むし歯予防フッ素推進会議の全国調査によると2006年は、全国で491,334名、2008年には672,794名と増加しています。従来は中小の自治体での実施が主流でしたが、近年は京都市が市立の幼稚園から高校まで事業化した事が大きなニュースとなりました。来年度は県庁所在地である松江市でも同様の取り組みが行われるなど、次第に規模の大きな自治体でもフッ化物洗口の実施は進んできているようです。
全国比較0608

また、本年6月に「北海道歯・口腔の健康づくり推進条例」が制定されました。この11条には「道は、幼児・児童および生徒の係る歯・口腔の健康づくりの推進を図るため、学校におけるフッ化物洗口の普及その他の効果的な歯科保健対策の推進に必要な措置を講ずるものとする」とあり、フッ化物洗口の推進が明文化されております。
 中国には「民をして病ましむべからず。これ政(まつりごと)」という故事があるそうです。
 現代の感覚で解釈すれば、医療・福祉が整い、教育・文化が充実していれば住民の民度が高まる。より豊かな地域になって行くだろう。だから、この言葉は「医」は「政」の中心に持ってくるべき不可欠な要件であるということではないであろうか。(無医村に花は微笑む:将基面 誠 著より)
 この言葉は、現代ではまさに生命尊重(村長)であり、地域全体での医療連携、厚労省が健康日本21で提示している「ヘルスプロモーション」を示すものと受け止められます。
 この原稿を書いている丁度今、テレビでNHKスペシャル「セーフテイネットクライシス」が放映されています。番組の内容には、不況による失業がもたらした経済不安(貧困)が子供に対する影響、なかでも医療費の負担についても取材されていました。
 また、10月1日付けの朝日新聞には「拡がる子供の健康較差 病院に行けず、保健室で治療も」という特集記事が掲載されていました。やはり経済格差が進んできているために、それが医療機関を受診出来ないという「健康較差」を生み、治療費がない子供は病院の代わりに保健室で治そうとする。とありました。歯科に関しても「この学校(高校)は全校生徒の4割が生活保護を受けている。歯科検診ではむし歯が8本以上ある生徒が1割を超え、中には20本ある子も……」とあり、改めて厳しい現実を目の当たりにした面持ちです。
 翻って秋田県でも様々な面で抱えている「地域格差」の問題も、「健康較差」の原因となる事は、容易に察せられます。以前このブログでも御紹介しているように秋田県は経年的に見れば依然よりはむし歯は減少してきているとは言え、全国と比較的すると依然として「むし歯の多い県」であるとのデータがでております。
<秋田県のHPにある資料>

 最も効果的と言われるむし歯予防方法は、水道水の中にフッ化物を入れる「フロリデーション」という方法で、同じ水道を利用する人であれば皆等しくその恩恵に浴する事が出来る事から「公衆衛生的な施策」といえます。世界的に見ると健康保健制度の無いアメリカなどでは、フロリデーションが主流となっているようです。日本ではフロリデーションはまだ実現していないため、フッ化物洗口は、現時点で「政」が行う最も効果的なむし歯予防対策であり、健康較差の是正のガードレール、或いは地域の子供たち全体のための医療面での安全保障政策といっても過言ではないでしょう。
 この事は、明治時代「予防は治療に勝る」としてその手だてとして「健康警察医官の設立」を求め、後に公衆衛生活動(保健行政)の重要性を「国家衛生原理」として著した後藤新平氏の持論に通ずると思います。
 秋の夜長、今回はちょっと熱の入ったプログとなりました。また本日、ブログのテンプレートやプラグインを入れ替えてプチリニューアルしました。長文、失礼いたしました。 
 (10月4日、5日、7日 11日 13日 改)
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