秋田県能代市のみどり歯科医院です。歯を衛(まも)る!健康創造型の歯科医院をめざします。 

一生自分の歯で食べる事が出来る幸せを! 歯科医療はマンツーマンの診療室での「診療」と、地域での保健活動によるゾーンディフェンス「予防」がキーポイントです。

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平成22年度 フッ化物洗口普及啓発研修会 

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ブログの更新が1月の年明けで滞ったままに成っておりました。この間に講演の準備やら、学生の講義、研修会等等と年度末に掛けて出かけたり、他の役職も忙しくなったりで忙殺されておりました。短くても少しの時間を見つけて更新していく事が必要ですね。

 2月10日(これを書いている3月からは6週間前ですが、この頃はとても雪が深かった)
秋田市でフッ化物洗口普及啓発研修会が開催されました。
会場は秋田市のふきみ会館でしたが、最後列までぎっしりと席が埋まり140名ほどが出席したようです。
 講師には国立医療保健科学院口腔保健部室長の安藤雄一先生を迎え、「フッ化物洗口の有用性と生涯歯科保健於ける重要性」と題してご講演をいただきました。
特に
・ むし歯予防においてエビデンス(根拠)が高いのは、歯磨きや砂糖の摂取制限よりもフッ化物の応用である
・ フッ化物の応用には全身応用として水道水へのフッ化物添加や、食塩への添加、フッ化物補充のための錠剤・液剤がある
・ 局所応用として虫歯予防にはフッ化物洗口、フッ化物塗布、フッ化物入り歯磨剤があり、世界の先進国での虫歯の減少に貢献している
・ 歯と口の健康作りでは、80歳で20本の歯があれば何でもかめる、噛めない人は食品・栄養摂取のバランスが悪い、間食回数が多い子供は食品・栄養バランスが悪い、早食いが肥満の原因
・ 小児期に於ける虫歯予防の意義としては、学童期では罹患率が最も高い疾患はう蝕(虫歯)、虫歯は歯の交換期(小学生)以降からずっと増え続けていく、一度虫歯に成って治療(削る)と再治療の繰り返しとなり、決して健康な状態に戻る事は無い、歯が失われる原因にはう蝕(虫歯)が最も多い
・ フッ化物洗口が最も早くから実施された新潟県弥彦村では小児期(保育園から中学生)までフッ化物洗口をした場合、31歳の時点で抜歯された歯がなかった。それに対してフッ化物洗口を実施しなかった人では0.74本抜歯されているというデータがある。
・ 学校や幼稚園・保育園等でフッ化物洗口を集団的に実施されている人数は、1983年に゜10万人ほどであったが、2000年以降急増し、2010年の調査では全国で4,479施設777,596人が実施している。
・ フッ化物洗口の集団応用のメリットは継続性が高い事と、歯科保健教育の題材に成る事である
・ 新潟県ではフッ化物洗口を実施している地域と実施していない地域を比較すると小学校6年生で一人当たりの虫歯本数は約半分である。また静岡県では保育所の5歳児でのみフッ化物洗口を行った結果、小学校6年生の時に洗口の有無により6歳臼歯のう蝕の率が22.3%対15.9%であった。
・ フッ化物洗口を途中で中止した場合には、継続した場合と比べ一人平均虫歯本数が3.6本対1.9本約2倍の違いが表れていて、フッ化物洗口を中断すると虫歯の発生が増えることが示された。
          ---中略-----
・ フッ化物利用の安全性の基本的な考え方
・ -1.フッ素は自然環境物質
・ -2.フッ素はヒトの健康に有益な物質
・ -3.フッ素の危険性は解明されている
・ -4.国内外の専門団体が応用を推奨している
・ -5.長期間・多地域での応用による実績がある
・ 「安全な化学物質」は存在しない。ただ安全な使用方法が存在する
・ フッ化物応用による害としては、慢性的な物として歯のフッ素症(斑状歯)、骨のフッ素症(骨硬化症)、急性の物としては中毒がある
・ 「絶対安全」な物は理論上ありえない。歯磨きでも子供が歯ブラシを加えて転んだりしてのどに刺さる事故がある。確立がどの程度であるか、低い確立を過大評価していないか見極める必要がある。

次にシンポジウムでは、秋田県で平成16年から行われた「お口ぶくぶく大作戦」当時に、フッ化物洗口を最も早く事業化した東成瀬村の小菅歯科医師から「フッ化物洗口を初めて7年が立ちました。そして、これから…」というタイトルで報告がありました。
講演の要旨
・ フッ化物洗口を始める前の平成15年では東成瀬村は秋田県全69市町村中で小学校1年生68番目、4年生69番目と最下位グループであった。
・ WHOが6歳未満のフッ化物洗口を禁止しているか原本を取り寄せて訳してみた。「6歳未満のフッ化物洗口が全て禁止ではなく、水道水にフッ素を入れている地域に付いてフッ化物の全体量によっては、歯のフッ素症のリスクに寄与するかもしれないので6歳以下の子供には推奨しない」と書いてあるが、東成瀬(日本)はフロリデーションを行っていないのでWHOの見解には当てはまならい。
・ フッ化物洗口では虫歯の発生が50%程度効果がある事がわかった。
・ 村の学校保健委員会でむし歯予防のためのフッ化物洗口を提案したところ村長がすぐに乗ってくれて、平成16年から5歳児に対する「お口ぶくぶく大作戦」と同時に小学校・中学校でのフッ化物洗口が実施される事になった。
・ 1年後のデータでは小学校1年生は秋田県42市町村中34番、小学校4年生では33番、小学校6年生では57番目に躍進した。
・ 中学校1年生では、平成18-19年 県内13番目が、平成20年には5番目に成った。
・ 意外な副産物としてフッ化物洗口をしていない1歳6ヶ月児で、平成15年では68番が平成17年に12番、平成21年には6番と順位を上げている。3歳児でも平成16年に4番、平成21年には3番と県内の順位を上げている
・ フッ化物洗口は口から始めるヘルスプロモーション
・ 地域医療とは、Area DentistryまたはCommunity Dentistryであるべきで、多職種に拠る恊働がテーマと成る

と自らの地域医療のフィロソフィーを披露していただきました。
その後、秋田県健康福祉部健康推進課の田村光平は主査から、秋田県に置けるフッ化物洗口の実施率の推移等が報告され、「中学校に於ける実施率では秋田県が全国一」
という報告には一同驚かされました。
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その後、質疑応答が行われ、本年1月21日に日弁連が「集団フッ素洗口・塗布を求める意見書」に関する意見や、「WHOが6歳未満に対する洗口を禁忌としている」という反論、日本では虫歯が減ってきているのでフッ素洗口を推進する必要は無い、等の意見が出されましたが、この研修会で、
 1.フッ化物によるむし歯予防に於ける効果やその実績、安全性とリスクの話、
 2.WHOの6歳未満の記述に関して原典を調べた事や東成瀬村でこれほど虫歯が減ったという実績
 3.秋田県における虫歯罹患の現状フッ化物洗口の拡大の経過、フッ化物アンケートでは歯磨き剤に拠る予防の限界や、保護者が半数以上でフッ化物洗口がむし歯予防に効果があり、学校等での集団実施を希望している事

について、たった今の講演で説明されていたのにも関わらず、本当に何を聞いていたのか、疑がわざるを得無い発言と感じられました。
講師側はこれらの質問に対して
・ 日弁連の意見書に関して、弁護士は歯科に関する専門家ではなく、内容に間違いが多い、
・ 世界中の歯科保健の専門家がフッ化物洗口や塗布に関して効果を指示している事実がある。意見書は人権救済に対する申し立てではないのか。
・ 日弁連の意見書に従って、以後虫歯が増えた場合の責任はどうなるのか?
など、いわゆるグローバルスタンダード世界中でのむし歯予防の主流はフッ化物の利用にあるという回答が強調され、今後の虫歯予防にはフッ化物洗口を推進する必要性がある事が再確認されました。
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熱気一杯の「むし歯予防全国大会 in 札幌 

 10月に入り、秋真っ盛りです。近くの米代川河畔には「コスモスロード」にはたくさんのコスモスが咲いております。今朝、散歩していたら、早くも冬の使者、白鳥が飛来しておりました。
コスモスロード

さて、9月最後の土曜日には、むし歯予防全国大会が札幌で開催されました。行きの飛行機からは男鹿半島や八郎潟、また能代市もはっきりと見えました。
飛行機から

10数年ぶりの北海道でしたが、ひさしぶりの札幌は大都会のイメージで驚かされました。千歳空港駅から札幌市内まではSUICAが使えるとの事でしたが、私が持っていたのは私鉄版のPASMOだったので記念にJR北海道のKitakaを買いました。
札幌駅

学会は「北一条、東十条」の北海道歯科医師会館で開催されました。ホテルが札幌駅の直ぐ近くなので一駅先の苗穂まで電車で行って、そこから5分ほど歩いて行きました。二階のロビーでは大きな熊のはく製が出迎えてくれました。(月の輪熊のような感じ)
熊助

 会場は、座る席を探すのがようやくなほどの混みようでした。この大会は昨年制定された「北海道歯・口腔の健康づくり推進条例」を期に、道内でむし歯予防のためのフッ化物洗口の実施をプロモートする格好のタイミングでの開催となりました。
シンポジウム第1部では、この条例制定までの取り組みや、道内で先進的にフッ化物洗口を進めていた登別市の活動紹介等が行われました。熾烈な反対運動や偏向した情報の払拭にいかに心を砕いたかが、つい昨日の事のような息遣いで伝わってきました。
北海道01

第2部では、現場で良く聞かれるフッ化物のQ&Aを専門家の先生方が分かりやすく解説してくださり、北海道はもとより、全国でこれから実施する地域大変有難い知識の再確認となりました。
第3部では、全国で県単位でのフッ化物洗口が進んで入地域として秋田県、島根県、佐賀県から行政の歯科保健担当者からの講演が有りました。いずれも、むし歯王国で会った地域です。行政の歯科保健担当者は県内でただ一人と言う状況から、どうやってフッ化物洗口の事業化にこぎ着けたかなど、より多くの行政・歯科関係者に知っていただけたらと思います。島根県の雲南保健所総務保健部の梶浦氏はこのように講演されておられました。

「歯の健康を守る」というメッセージは歯科関係者自身が治療や保健活動を通して送るもので、「むし歯予防で自分たちの収入が減る・・・」という潜在意識があるようではつたわりません。様々な歯科保健対策をまとめて推進する事に依り、これからは「虫歯を減らし、歯周疾患など他疾患の治療や口腔機能低下等へ対応する」と言う歯科医師の意識改革につなげました。こう言ったメッセージや意識は重点市町村以外にも伝わったと思います。---中略---まずは各地域の歯科医師会が自律的に活動できるようなレベルに達した事があげられます。当初は私が県内を各地に出向いて、講師対応をしていた状況でしたが、平成16年以降からその回数は減り、今ではメールによる助言のみで地域で完結できる状況になっています。

 このメッセージの浸透はやはり「正しい情報提供」に拠るところが大きいのではと思われます。そのためには地域の歯科医師がを「医業から医療」であるという自覚を持つ事が必要だったと思います。ここのところは、これまでの概念の天地がひっくり返るように感じる同業者も少なからずおられるのではないでしようか。まずは行政がおこなっている歯科保健事業に対して、受け身や「依頼があったから協力してあげる」というのではなく、積極的に、その意義や効果を充分に検討する所から始めたいものだと思います。
仕事の質(アウトプット)は情報の量(インプット)に比例する」と言う一言に尽きると感じた次第です。

 質疑応答では、平成15年に厚労省から出された「フッ化物洗口ガイドライン」の作成の関係者からの発言もあり、中身の濃い充実した学会となりました。
 懇親会は札幌名物のビール園でおこなわれましたが、地元北海道医療大学の学生による「よさこい・ソーラン節」の元気いっぱいの群舞や北海道の海の幸がふんだんに提供され、思い出深い大会となりました。
ブース

 この大会と期を一にしたように、9月28日茨城県、10月には長野県、熊本県と、歯科保健推進条例が次々に制定されております。歯科保健の重要性が各地で認識されてきた証であると思います。
 学会では地元北海道の先生や行政関係者の熱い思いがひしひしと伝わってきました。また、全国から参集した、むし歯予防、公衆衛生に真剣に取り組んでおられる先生方からは、たくさんの学をさせていただき、お世話になりました。この輪が更に拡がってまた来年の千葉の大会で再会する事を願っております。

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東北地区歯科医学会、医療連携はNSTで歯科が貢献、同級生の講演発表に喝采 

 先週の土曜日10/17は診療が終わるのももどかしく、直ぐに着替えて車に乗りました。目的地は自分の故郷であり、また母校の有る岩手県盛岡市です。ですから自分としては、行くのではなく「帰る」と言う感覚です。 十和田インターから東北自動車道に入り、長い長い竜ケ森トンネルを抜けると、雄大な岩手山が目に飛び込んできます。岩手山PAで一息入れて盛岡市内に入ります。夕方などはインターチェンジを降りてから時間がかかるようです。もう顔パスになった定宿に荷物を置き、そそくさと中の橋を大通り方向に向かい、テレビ岩手、岩手日報社、桜山神社、盛岡城跡の岩手公園、そしてサンビルを通っていきます。
盛岡01

ようやく、気の置けない仲間と合流し、いつもの場所でワイワイと楽しい一夜となりました。いつの間にかつい飲みすぎてしまい、ハメが外れたのか二日酔いとなってしまい、翌10月18日(日)は、ハット目が覚めたらもう9時でした。前夜祭の余韻で頭が未だ起きていない体に鞭を打って、駅裏(西口とも言う)の目指す学会場へと向かいました。

 岩手県歯科医師会館では第62回東北地区歯科医学会がもう9時から開催されておりました。一般公演は全8群、計40演題もエントリーしていました。特に午前中の第1~4群の20題には、地域歯科保健に関する演題が集中していました。演者別では岩手県歯科医師会4題、宮城県歯科医師会2題、岩手八幡平歯科医師会1題、青森県歯科医師会会員1題、奥羽大学1題、東北大学3題、岩手県歯科衛生士会2題、奥州市歯科医師会2題、宮城県2題、米沢市歯科医師会1題、秋田県会員1題でした。やはり地元である岩手県からは県歯会4題、地域支部3題、歯科衛生士会2題、合計9題とほぼ半数を占めました。
学会01

 中でも関心の高かった演題は、医療連携NST(栄養改善サポートのチーム医療)関連でした。医療連携の体制が次第に構築されつつある現在、生活の質( QOL)を守る医療としての歯科(あるいは口腔領域、咀嚼嚥下機能)の位置付けと今後の歯科医療の方向性がどのようにマッチさせていくのか自分の意識が向いている領域です。
 今回は全国的に見ても先進的な取り組みの実践報告を拝聴して、地域の歯科医師会として「地域の人たちの歯(口腔)の健康を守る」という熱い思いとチームワークよろしく頑張っている責任感を実感させられました。
 そのうちの地域歯科保健活動の2演題(学会全体では3演題)が嘗て机を並べて勉強した同級生が発表している姿を見て、彼らの雄姿に胸が熱くなる思いでした。
<第62回 東北地区歯科医学会案内>

 演題10 地区歯科医師会に対する地域医療連携の進捗状況調査報告
 岩手県歯科医師会口腔保健センター運営委員会 演者:朴沢弘康 ほか6名

 演題11 介護施設における協力歯科医の有無な実態調査の検討
 岩手県歯科医師会口腔保健センター運営委員会 演者:六本木 章 ほか6名

 演題13 NSTへの歯科の介入とこれからの連携の有り方
 奥州市歯科医師会、岩手県立胆沢病院 演者:森岡範之 ほか10名

 演題14 NSTにおいて歯科の介入により栄養状態が改善した2症例
 奥州市歯科医師会、岩手県立胆沢病院NST 演者:清水 潤 ほか10名


上記 演題10の概要ですが、現在、全国的に医療現場の課題となっている医師不足による地域の医療体制の機能低下を防ぐ為に、個々の医療機関の枠を取り払って地域全体としての効率的運用をする事が求められています。今回の報告に依れば医療連携の為には準備段階として、医師会、歯科医師会、薬剤師会、歯科衛生士会、技工士会、そしてNST、さらには福祉領域のケアマネージャー、老人保健施設、特別養護老人施設、障害者施設、包括支援センター、行政関係では保健所、自治体の保健センター、学校保健会、社会福祉協議会などの関係機関、組織との間での会合、懇親会(ナイトシンポジウム?)を通して情報交換を行っています。その際、口腔連携パス票を状況把握の共通の資料として用いています。そこから見えてきた課題に対して、知識技術の工場の為の研修会の開催により、知識の共有段階へと進みます。さらに実践段階として共同の事業企画や中核病院などを舞台とした診療連携、さらには、回復して在宅、或いは施設入所になった段階での往診・訪問診療などをて展開していく図式です。
 また、演題14は、病院内では「栄養管理は全ての医療の基本」の言葉通り、NST回診に歯科医師が参加しすることにより、看護職員が実施している口腔ケアーにより最初は出血や腫脹が顕著であった口腔内が驚くほど改善した事例にはじまり、全身の栄養状態や進行した蓐瘡が改善した事例などが、方言を交えたやり取りの再現などよってユーモラスに表現されていました。
ここまで来ればもはや「歯科」の範囲を超えて「生命を守る医療」の一環として機能しているという事が出来るでしょう。

さらに、印象が深かったのは、仙台の杉本是孝先生から将来に向けた歯科医療界への提言とも言える演題でした。

 演題16 歯科医療の特異性(医歯一・ニ原論)の歴史と現在-「口腔医学」創設・育成プロジェクトについて
 宮城県歯科医師会会員 杉本是孝


これまで「歯科」という標榜のために歯科医師の目も「歯」だけに向いていた傾向があるが、これを「口腔医学」という概念で再構築しようというプロジェクトについて福岡歯科大学など8大学が参加して事業展開が行われているという事です。歯科関係者としては、期待感と共に今後の動向が注目されます。
 <口腔医学の学問体系の確立と医学・歯学教育体制の再考>

また、歯科衛生士会からもパワフルな発表がありました。
 演題18 「歯の衛生週間」事業報告-胆江支部<いきいき歯っぴいライフ2008>
 社団法人 岩手県歯科衛生士会   演者:高橋光恵 ほか15名


この発表では「お口のエクササイズ」で歯科衛生士が実演デモをおこなうという熱のいれようです。
歯科衛生士会胆江支部の活動は奥州市歯科医師会のホームページに掲載されています。
 <いきいき歯っぴいライフ2009>の報告書
岩手山111

余談ですが、今学会で発表されたような奥州、胆沢地区の歯科スタッフの尽力には、郷里の大先輩であり「国家衛生原理」を著し、公衆衛生を「健康警察医官」と位置づけたかの後藤新平翁がご覧になれば、頼もしい後輩達にさぞかしご満悦されたのではと推察されます。

 今回は、これら演題の内容の深さに圧倒された思いでした。振り返って、我が周囲は...と考えると、まだ緒に就いていない物が殆どといって良いくらいで、これらを進展させるにはどうしたら良いか、思案のしどころです。やはりキーパーソンというか、コア(核)になる人間が必要な事を痛感させられました。しかし、そのためには、全身状態を診る医学的、また介護の知識はもとより、関連団体との折衝、交渉などのコミュニケーション(+人脈)、そして有る意味で組織を作りまとめるカリスマ性というか、政治家的な要素など多岐にわたる能力が必要とされるのでは、と予想されます。
このことが岩手は現実化して、歯科でも地域保健活動に対して熱心なのは、大学の存在が大きいのではと思っていましたが、このごろは地域性(=県民性)にも関係すると感じています。この前同級生から岩手では「結いっこ」という地域社会のコミュニティ(いわゆるご近所の底力)、町内会とか相互扶助の精神が現存しているとの話を聞きました。
 帰り道に以前に読んだ2つの話を思い出しました。
一つは高村光太郎の詩「岩手の人」です。
 
岩手の人沈深牛の如し
両角の間に天球をいだいて立つ
かの古代エジプトの石の牛に似たり
地を住きて走らず 企てて草卒ならず
ついにその成すべきを成す

角の間の「天球」は「目的・志」という意味でしょうか。「草卒成らず」は、慌てない、急がないということで、ゆっくりとしているという表現です。しかし、「ついにその成すべきを成す」なんとも力強い結語でしょうか。今年の高校野球で突如大旋風を起こした花巻東高校もこれに当てはまるのではないでしょうか。

そして、もう一つは内館牧子さんが一昨年秋田さきがけ新報に掲載したコラムの中にあった「秋田の女よ 立ち上がれ」です。内舘さんは父親は盛岡、母親は秋田出身です。
「県民性を雪かきに例えると、盛岡の人は「おれ、雪かきやるから一緒にやろう」「おお、一緒にやろう」。対して秋田の人は「おれ、雪かきやらねがら、おまえもやるな」「んだな。やらね」となるという。
そして、内館さんはこう続ける。
「おれもやらねがらおまえもやるな」という県民性は、非常に気楽で実は外からきた人間にとっては緊張しない。見栄っ張りでオープン、見栄っ張りだから美容院の数が日本一・・・。これらをプラス面だと考えるべき。見栄っ張りの繋がりでいうと、江戸っ子は見栄を張ることを“粋”としたほどだ。」

 記事を読んだ時、その眼力にほとほと感心した物でした。秋田の県民性はこのHPにも紹介されています。こちらでは「イザという時に便りになる」と紹介されています。またこちらでは、セカンドバッグ愛用が全国一とか....また都道府県別統計とランキングで見る県民性はなかなか面白い切り口で分析しています。
秋田県のホームページには秋田の日本一とベスト3があります。その一方でいわゆる地域格差の現れとして、秋田県が乗り越えるべき指標が出ています。
 秋田のイメージといえば小野小町に代表される美人の里であり、米所、そして酒どころでも有ります。最近は小中学校の学力テスト日本一という嬉しいニュースもありました。粘り強さも県民性の特徴ですから、今後に期待したいものです。
 
さて、自分も…いつかは「ついに成すべきを成す」と行きたい物です。同級生の活躍と、歯科医療の方向性の変化に大きなインパクトを受けた学会でした。(10月19日  24日改)

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